誰に忠誠を誓うわけでもない。
その冷たい瞳の奥に隠された 素顔を見た者は誰もいない(*1)
1994年に発売されたファイルファンタジーⅥに登場するキャラクターであるシャドウのテーマ曲です。(*2)
本作では多数のキャラクターが存在し、本筋のストーリーだけではなく、キャラクターの個性などか色濃く描かれていることが魅力の一つかと思います。
その中でもダークヒーロー的な存在なのがシャドウになります。
忍者風な出立ちで、職業がアサシンと、渋いです。
「金の分だけ働いた」と話すと、パーティから自動で抜けることもある飄々っぷりをかまします。
ただ、その人生を達観したようなそのセリフに至るには悲しい過去があるようです。
あらすじ
列車強盗を生業としていた、ビリーとクライド。
羽振りのよく稼ぎ、順調だった二人はコンビ名を名乗ります。
「世紀の列車強盗団シャドウ」
しかし、悪運は続きません。
ある日、仕事に失敗した二人は追手から逃げ出します。
ビリーは負傷し、追手を巻けない状況になってしまいます。
状況悟ったビリーはクライドにとどめを刺すよう要求します。
クライドは相棒のその要望を無視して、その場を立ち去ってしまうのでした。
どうにか追手から逃げ切ったクライドはとある町に辿り着きます。
そしてその町で献身的な女性と恋仲となり、娘を授かります。
しかし、その幸せもパートナーの死を迎え儚く散ります。
自分に関わると周りが不幸になる。それは今までの悪行のツケなのか。
そのような考えに至ったクライドは娘を置き去りに町を出てしまいます。
相棒・パートナー・そして最愛の娘の思いを背負い、その名をシャドウに変えて。
曲情報
哀愁漂う曲であり、絶望を通り越し、達観した様を連想するような曲です。
スローテンポで一小節に一回クラシックギターで和音が流れ、主旋律として、キーが高いオカリナもしくは縦笛で奏でられます。
そして特徴的なジャウハープ。
作曲はFFシリーズで有名な植松伸夫氏になります。
あとがき
シャドウの素性を知るためには、「シャドウの夢」を見ないと窺い知ることはできません。
シャドウの夢はシャドウをパティーに含めた状態で宿に泊まることで、見る事ができます。
全部で6種類ありますが、条件によって見れない夢をあるため、攻略情報などを参考にしないとプレイ中ですべて把握するの困難かと思います。
「あらすじ」の内容は「シャドウの夢」に着色を加えたものになります。(*3,*4)
余談ですが、シャドウの一人娘は本編の仲間の一人であるリルムであると推定されています。(*5)
その理由は下記になります。
・恋仲が発言した町の名前がリルムが居た町と同じと推測されるため
・シャドウの愛犬がリルムに懐く
・二人しか装備できない装備がある
・好きな食べ物が卵料理
本編で二人が親子であることは語られないため、真偽は不明ですが。。
そんなこんなを背負ったダークヒーロー・シャドウのテーマ曲になります。
Youtubeを漁るとピアノアレンジやカバーする方もいるようで、好きなかたはそれなりにいらっしゃるのではないかと思います。
良ければ聞いていただければと思います。
参考情報
*1 本編シャドウ初登場時の紹介メッセージ
*3 シャドウの夢|ファイナルファンタジー6/FF6 完全攻略(GBA/iOS/Android版対応)
*4 【FF6】シャドウの夢+リルムの悪夢 - ニコニコ動画
*5 キャラクター/【シャドウ】 - ファイナルファンタジー用語辞典 Wiki*